古染付玉章香合(こそめつけぎょくしょうこうごう)

明時代 身・旦入補 高2.9 径5.0 慈照寺蔵

 

古染付とは、中国明時代末期の万暦末年より天啓年間(1621〜1627)にかけ、景徳鎮(江西省)窯で焼かれた染付をいう。官窯ではなく、民間の窯で焼かれたもので、粗製であるが雅味があり、日本の茶人の好みを反映している。これは、古染付玉章の蓋に、楽10代旦入が身を補ったもので、蓋だけが残ったものを、香合として復活させたものである。